陶板モニュメントを除幕した関係者=有田町泉山の泉山磁石場(提供写真)

 日本磁器発祥の地、有田町泉山の泉山磁石場で陶石を採掘する100年近く前の写真が、陶板モニュメントになった。有田焼創業400年の歴史をつむいだ先人の偉業をたたえようと、有田磁石場組合が、同磁石場の陶石を使って設置した。

 モニュメントは高さ1・7メートル、幅約2メートルのタイル張り。前面に30センチ四方の陶板を縦3枚、横6枚の計18枚を並べた。1930(昭和5)年発行の『日本地理風俗体系』に掲載され、大正時代末期から昭和の初めにかけて撮影されたとみられる採掘風景の写真を採用した。

 現在の有田焼の原料は天草陶石が主流となっているが、陶板には泉山の陶石を発見した先人への感謝をこめ、2011年から少しずつ採掘して寝かせた泉山のものを使用した。岩尾エンヂニヤリングが、県窯業技術センターの協力で、転写の技術を用いて制作。写真部分はトロッコのレールや荷を運ぶ牛などが有田焼らしい染付で描かれ、右側の陶板3枚には説明文が入っている。

 27日の除幕式では、関係者ら約40人が完成を祝った。同組合の藤本覺司議長(74)は「泉山を訪れる観光客は増えており、陶板で昔と今の様子を比較して楽しんでもらえれば」と話している。

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