「文法を知らぬ幼子よくしゃべり(佐伯弘文)」という川柳を見つけた。なかなか含蓄ある面白い作品である◆覚え立ての言葉を思いつくまま、楽しそうにしゃべっている幼い子どもの様子が目に浮かぶ。耳から入った音(言葉)。くり返しているうちに意味は後からついてくる。やがて会話が成り立って…。言葉を覚えるには、まずは「音」。文法などは二の次かも◆この川柳、英会話の勉強に当てはめると、まずは「聞く」。次に「音を発す」。それから「読む」「書く」と段階的に。ところが、半世紀も前のことだが小欄の場合、これとは逆で「聞く」より「意味は?」。「話す」より「文法は?」。英語のテストといえば英文和訳と和文英訳がほとんど。今になっても英語が苦手で聞き取れない、読めても話せない◆今や世界の公用語とされる英語は、国際社会を生きていく子どもたちにとって必須条件と言ってもいい。新学習指導要領で来年度から小学校でも英語教科書が登場するのは、そういう背景がある。いつまでも「スピーク イングリッシュ?」と問われただけでドキドキでは情けない◆子どもの英語学習は教科書の基礎基本が大切なのは言うまでもない。だが、大人の“レッスン1”は、片言しゃべりの幼子のように恥ずかしさを捨てて、まずは“ブロークン”がよかろう!(賢)

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