昭和自動車の今泉健吾自動車事業本部長(右)に要望書を手渡す江里口秀次小城市長=唐津市の昭和自動車本社

 昭和自動車(唐津市)が運行する佐賀県内26路線の路線バスについて、廃止を含めて見直しを検討している問題で、小城市は27日、市内の路線存続を求める要望書を昭和自動車に提出した。地域住民の意向を踏まえた慎重な対応を求め、10月1日としている再編時期の延長も要望した。

 江里口秀次市長が本社を訪れ、今泉健吾自動車事業本部長に要望書を手渡した。本部長は「代替交通手段が見つからない状況で、強引に路線を廃止することはできない」と述べ、結論を出す時期も含めて市と協議する考えを示した。

 小城市内の再編対象路線は、1日5~7往復の小城-牛津線と、小城市と佐賀駅などを結ぶ朝夕2便の北部バイパス線。小城-牛津線は市と佐賀県が赤字を補てんする「廃止路線代替バス」として運行を継続し、2017年度は約460万円を負担している。

 昭和自動車は昨年10月、バスに代わる交通手段の導入に向けた協議を市に申し入れ、今年9月末での運行の取りやめを示唆していた。市と県が昨年12月と今年3月に行ったバス利用者の聞き取り調査では、代替の交通手段の確保が難しいといった意見も多かった。

 市長は「バスは通学や通勤、通院、買い物に欠かせない。共に知恵を出し、地域住民に支障がない方策を探っていきたい」と述べた。

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