事故状況や緊急事態対応方針を協議する全体会議室で行われた落成式=平成14年3月28日、唐津市の県オフサイトセンター

 九州電力玄海原発(東松浦郡玄海町)で事故などの緊急事態が起きた場合の対策拠点となる「佐賀県オフサイトセンター」が原発から直線距離で約13キロの唐津市西浜町に完成した。首相官邸と関係官庁、県庁、玄海町役場を結ぶテレビ会議システムをなどを備えた。

 国が1999(平成11)年の東海村臨界事故を教訓に設置を進め、現在は全国に23施設ある。県オフサイトセンターには原子力規制委員会の玄海原子力規制事務所が入り、原子力防災専門官らが常駐している。原子力災害発生時には国の合同対策協議会や県の現地災害対策本部が置かれる。

 従来は被災を想定していなかったが、福島第1原発事故では、原発から5キロの位置にあったセンターが地震による停電や放射線量の上昇で、人員が別の場所に移動せざるを得ないなど機能不全に陥った。このため国は2012(平成24)年に要件を全面改定し、原発の5~30キロ圏内に立地することや放射線防護対策などを定めた。

 県オフサイトセンターも放射線防護対策などを14(平成26)年度までに済ませ、毎年図上訓練などで職員の習熟度を高めている。県消防防災課は「引き続き不断の見直しをしていく」と話す。

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