昨年のプレ大会で、情感豊かにアナウンスを披露する出場者=基山町民会館

ずっしりと重い辞書5~6冊を抱えながら、発声練習をする佐賀清和高の放送部員たち=佐賀市の同校

 放送部門は、佐賀清和高放送部が全国大会の常連として知られ、県大会の学校賞「総合優勝」21連覇を達成、全国大会でも優勝者を輩出している。さが総文では、朗読部門に3人、オーディオピクチャー、ビデオメッセージ部門に出場が決まり、部員19人でアナウンスや番組制作に磨きをかけている。

 部の特長は、鍛え抜かれて安定した声量。その秘密は発声の練習方法にあった。その名も「辞書練」は、分厚い広辞苑や英和辞典5~6冊をおなかに乗せて声を出す。辞書の重さを跳ね返すように息を吸いこみ、これで腹式呼吸を体に教え込む。1年の深川いつきさん(16)は「おなかから声を出すのが第一歩。腹式呼吸を意識しやすくなった」と辞書練の効果を話す。

 原稿を読む練習では互いに読み合う「読み会」も欠かせない。言葉のアクセントや間、文章の区切りなど細部にわたって相手の読みに耳を澄ませる。昨年、信州総文祭(長野県)に出場した2年の才川陽妃さん(17)は「先輩後輩は関係なく、みんなうまくなりたいからずばずば言う」といい、刺激し合って練習に励んでいる。

 

■さが総文では 郷土への思い表現

 放送部門は7月31日~8月1日、基山町民会館で開かれる。各都道府県の代表が4部門で競技を行い、磨き上げた声や映像などで郷土への思いを表現する。

 「アナウンス部門」は地域の話題を原稿にして伝え、「朗読部門」は小説やエッセーを情感込めて読む。番組制作の分野では、気になる話題を取材してラジオドキュメント・ラジオドラマに仕立てる「オーディオピクチャー部門」、取材内容を映像にまとめる「ビデオメッセージ部門」がある。

 4部門とも、郷土にまつわる話題がテーマ。朗読部門は地元ゆかりの作家の作品を読む生徒もいて、聞く人をいかに物語の世界観に引き込むかが見どころになる。佐賀清和高2年の西之原華穂部長(17)は「放送部門は音声表現の楽しさが特に感じられる部門だと思う。高校生ならではの視点による表現を聞いてほしい」と話す。

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