「海の幸」を模した緞帳の公開修復展=佐賀市の佐賀大美術館

 久留米市出身で佐賀で晩年期をすごした洋画家、青木繁(1882~1911年)の代表作「海の幸」を模した緞帳(どんちょう)の公開修復展が24日、佐賀市の佐賀大美術館で始まった。青木とゆかりのある明善高(久留米市)美術部6人も参加し、緞帳の裁断部分に布で縁を縫い付ける作業を協力した。31日まで。

 緞帳は久留米市民会館の閉館に伴い廃棄される予定だった。縦7・4メートル、横19・5メートルの大きさだった。このうち縦3・1メートル、横5・6メートルを切り取り、修復することになった。

 佐賀大芸術地域デザイン学部の石井美恵准教授は織物が専門で、東日本大震災では文化財レスキューにも携わった経験がある。今回の修復展は、四方の縁に布を縫い付けることで裁断部分を補強しつつ、作品としての命を吹き込む。明善高生たちは、厚い緞帳に苦労しながら針を通し、縫い付けていた。

 2年で美術部長の阿多駿人さん(17)は「郷土の大先輩の絵に関わることができるありがたい機会なので、参加できてうれしい」と語り、慎重に針を動かしていた。公開制作展には来館者も参加できる。月曜休館。

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