カーネーションのハウス栽培を手掛ける平田憲市郎さんが開いた直営店「カーネーション平田花園」=唐津市和多田

 唐津市和多田でカーネーションのハウス栽培を手掛けるクラベル・ジャパン(平田憲市郎社長)が、同地区のハウス近くにカーネーション専門の直営店「平田花園」を開いた。直営店の強みを生かし、多彩な色の花を用意。切り花の需要減など生産者を取り巻く課題が多い中、店舗を拠点に「花を贈る文化」の復活を目指す。

 普通の生花店で買うよりも切り花が長持ちするのが強み。輸送コストがかからないため、安いもので1束150円からある。生花店で手に入らないような色も用意する。花のエキスを使ったハンドクリームや花を瓶詰めしたハーバリウムも販売する。

 平田さんは、祖父の代から続くカーネーション栽培の3代目。市内に約6千平方メートルのハウスを持ち、赤や青、虹色など約60色を育てる。「一生産者としては国内で最も多い色数では」と話す。北海道や東京の市場に卸しており、収益は好調に推移する。

 しかし切り花業界全体では、需要は縮小傾向。農水省や総務省の統計によると、月平均で一度でも切り花を購入した世帯は1998年に4割あったが、2009年には3割台に減少。平田さんも「母の日の贈り物の多様化も花の需要低下を招いている。花の単価は下がっており、手を打たなかったら花離れが進む」と危機感を強める。

 「母の日以外もカーネーションを身近に感じてほしい」と平田さん。「店舗を拠点に消費者とつながり、情報を発信していきたい」と話す。営業時間は午前10時~午後5時。日曜祝日定休。問い合わせは電話、0955(67)4877。

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