毎年この時期になると週刊誌に「東大合格者○人」という大見出しが出る。例えば○○高校が何人、○○高校は何人というように。今年も150人を超える東大合格者を出した東京の高校があった。多くが卒業後は「官僚」を目指すのだろう◆政策の企画立案を担う国家公務員総合職はかつて「1種」と言っていた。キャリアと呼ばれる官僚だ。大半が「国のために働きたい」という青雲の志を抱いての出発に違いない◆実際、昨年の総合職の合格者をみると1797人のうち東大出身が329人とトップを占めた。この中からさらに面接などを経て各省庁に採用されるが、予算編成を預かる財務省はエリート中のエリートだ◆だがここ数年、この総合職試験の申込者も、東大生の合格者も減っているという。民間の採用意欲が増したこともあるが、森友問題など省庁の不祥事も背景にあろう。今年も統計問題で揺れているが、東大生の目にも心苦しく映っているのではないか◆トップの意向を忖度(そんたく)して「黒を白」とさえ答えているようにみえる。第2次安倍政権の2014年に本省幹部の人事を握る内閣人事局ができてから、そんな雰囲気になったといわれる。青雲の志には「行いを清くしようとする心」という意味も。もうすぐ新年度。東大出身の新官僚のみなさん、矜持(きょうじ)に期待しています。(丸)

このエントリーをはてなブックマークに追加