4時間44分21秒で完走した竹下真由美さん=佐賀市の佐賀県総合運動場補助競技場

ラストランで力走する大島伸さん=神埼市内

 健脚をたたえるように、春の日差しが降り注いでいた。約1万人が出場し、24日に開かれた平成最後の「さが桜マラソン」。完走したのは8509人で、30回連続出場を果たした市民ランナーや、ラストランに臨んだ名選手の姿もあった。時代を駆け抜けてきた人たちの表情には、充実感と新時代への期待がにじんでいた。

 桜マラソンは1989(平成元)年にハーフマラソンを主体に始まり、フルになって7回目を迎えた。

 竹下真由美さん(66)=佐賀市川副町=は第1回大会からの連続出場だった。

 31歳のころ、町民運動会で3キロのジョギングに誘われ、走り始めた。初めは1キロで足がパンパンになっていたが、「健康づくりと肥満防止になれば」と練習を重ねた。40代で初めてフルマラソンを完走した。

 46歳で子宮筋腫の手術を経験したが、桜マラソンへの出場は途絶えなかった。2005年には佐賀大の地域貢献推進事業として始まった「アミノバリューランニングクラブ」の練習に参加し、夢だったホノルルマラソンにも出場した。

 「一回も途中で棄権したことがないのが自慢なの」と竹下さん。今大会も、落ち着いたレース運びで4時間44分21秒でゴールし、年齢別の部門で49人中9位に入った。満足そうに笑みを浮かべ、「30年前に比べたら女性ランナーも増えて本当に大きな大会になった。70歳を目標に、また楽しく走りたい」と話した。

 節目を迎えたランナーもいた。県内一周駅伝で強豪小城市の主力として活躍し、桜マラソンで準優勝した経験もある大島伸さん(38)=戸上コントロール=は今大会がラストランだった。冬場の故障が響いて記録は伸びなかったものの、「家族や会社の人たちの顔を一人一人、確かめながら走ることができた」と汗を拭った。

 所属する会社の陸上部を離れ、これからは社業に専念する。「新たな時代に向け、頼もしい後輩たちも育ってきた」と期待を寄せながら、平成最後の大会で陸上人生に区切りを付けた。

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