2時間20分7秒でフルマラソン男子を制した溝田槙悟(戸上電機製作所)=県総合運動場補助競技場

 佐賀県の長距離界を引っ張るランナーが平成最後の大会で持てる力を発揮した。マラソン男子は、戸上電機製作所のエース溝田槙悟が2時間20分7秒でうれしい初優勝。「前半で我慢し、勝負どころのスパートにつながった」と柔和な笑顔を見せた。

 ヤマ場は後半だった。先頭集団の後方で力を温存していた溝田は27キロ付近で一度仕掛け、ライバルたちの余力をうかがった。北村宙夢(日本文理大)が付いてきて一騎打ちになったが、「ここからが本番」と言わんばかりに30キロ地点で再度スパート。一気に突き放すと、最後は春風に揺れる麦畑や桜に目をやる余裕も見せた。

 溝田は2週間前のびわ湖毎日マラソンで2時間17分58秒の自己新を記録。疲労が残る今大会は調整のつもりだった。前日にも24キロを走っていたが、「スタートから体が動いた。これならいける」。序盤から先頭を競り合うレース展開も勝負師の心に火を付けた。

 所属する戸上電機製作所は今年、元日のニューイヤー駅伝に創部56年目にして悲願の初出場を果たした。「チームの士気はかつてないほど高まっている」と溝田。「ここからスピード練習を積み、来年はみんなをあっと言わせたい」と決意を語った。

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