工房で作陶に励む十三代今泉今右衛門さん=平成11年3月撮影、有田町の今右衛門窯

 文化財保護審議会は重要無形文化財保持者(人間国宝)に、色鍋島の十三代今泉今右衛門さん=当時(62)、有田町=ら7人を新たに認定するよう西岡武夫文相(当時)に答申した。佐賀県内では、唐津焼の故中里無庵さんに次いで、13年ぶり2人目の認定となった。

 今右衛門さんは十二代の父から色鍋島の製陶技術を習得。伝統文様の中に草花を鍋島スタイルにまとめたり、吹墨(ふきずみ)や薄墨(うすずみ)の新技法を考え出すなど、独自に新しい色絵磁器の世界を確立し、評価された。今右衛門さんが代表者となっている「色鍋島今右衛門技術保存会」は1976(昭和51)年4月に重要無形文化財の総合指定を受けており、この時は新たに今右衛門さん個人が指定を受けた。

 知らせを受けた今右衛門さんは「こんなに早く認定されていいもんでしょうか。無庵さんだって80歳になられてからだったのに」と驚きの表情を浮かべ「今の自分の技術を維持し、最高のレベルの創作を続けていかねば」と意欲を見せた。

 十三代今右衛門さんは2001(平成13)年10月13日に75歳で逝去。その後を継いだ十四代今右衛門さんも2014(同26)年、51歳で人間国宝に認定された。

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