山口祥義学校長に校名板や県旗を返納する卒業生たち=有田町の佐賀大学有田キャンパス

同窓会寄贈の記念碑を除幕し、記念写真に収まる関係者ら

有田窯業大学校の運営に貢献し、感謝状を贈られた関係者

 国内初の窯業専門の専修学校として人材育成を担ってきた県立有田窯業大学校の閉校式が23日、有田町の佐賀大学有田キャンパスで行われた。卒業生や指導者、業界関係者ら約110人が出席し、式典や記念碑除幕で焼き物産地を下支えしてきた歩みを振り返り、34年の歴史に幕を閉じた。

 同校は1985(昭和60)年に開校。4年制と2年制の専門課程や、1年間の一般課程、短期研修(週1回)を設けた。人間国宝の故十四代酒井田柿右衛門さんらが学校長を務め、井上萬二さんら第一人者が講師として指導。2093人の卒業、修了生を輩出した。

 4年制大学化の要望や近年の定員割れなどから、2016年に佐賀大学と統合し、4年制は同大芸術地域デザイン学部に移行。2年制と一般課程、短期研修は事業形態を見直して県窯業技術センターに人材育成事業として引き継がれた。

 閉校式では、学校長の山口祥義知事が「多くの人に支えられた本校の思いは、引き継がれていく。窯業界のさらなる発展へ、この歩みが続くことを願う」と式辞。最後の卒業生を代表して増田彩乃さんが「学校が終わることはさみしいが、整った環境の中で身に付けた知識や技術、感性を基に有田焼をさらに進化させ、伝統をつないでいくことが卒業生の使命」と次世代への継承を誓った。同校同窓会が寄贈した記念碑の除幕もあった。

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