佐賀県内で「町の本屋」が減っている。2018年だけでも武雄市、鳥栖市、上峰町で書店3店舗が姿を消した。

 業界団体の佐賀県書店商業組合(堤洋理事長)によると、1市6町(多久市、基山町、吉野ヶ里町、大町町、白石町、太良町、玄海町)には組合加入の書店がない。加入する全40店舗のうち、県内の組合員が営む書店は5業者6店舗しかなく、堤理事長は「いずれの店も後継者がいない」と危機感を募らせる。

 全国出版協会によると、書籍・雑誌の全国総販売額は1996年の2兆6564億円をピークに、2018年には1兆2921億円と半減している。同協会は「人口減やスマートフォンの普及など複合的な理由による。電子書籍の売り上げも紙媒体の売り上げ減を補うほどではない」と話す。

 「書籍離れ」の指摘を裏付けるように、県全体の図書館貸し出し冊数も減少傾向で、昨年度は531万8431冊と、13年度の572万1082冊から「緩やかな下降もしくは横ばい」(県まなび課)をたどる。

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