最終日、期間中最多の4882人が訪れた池田学展。行列は館外まで延びた=平成29年3月20日、佐賀市の県立美術館

 佐賀県多久市出身の現代美術家・池田学さんの大規模個展として、佐賀市の県立美術館で1月20日から開かれていた「池田学展 The Pen 凝縮の宇宙」の総来場者数が、9万人を突破した。このとき既に同美術館の美術展での来場記録を更新しており、翌日の閉幕で9万5740人に達した。記録は現在も歴代1位を誇っている。

 同美術館過去最多だったポーラ美術館展(2014年、6万3512人)や、併設の県立博物館での第4回日展(1973年、6万7145人)は、3月14日に上回っていた。期間中に複数回訪れるファンが目立ち、使用済みの半券で割り引くリピーター割が好評だった。

 池田さんは佐賀北高芸術コースを卒業し、東京芸術大学美術学部デザイン科を経て同大学院修了。丸ペンを使った細密技法で、想像力あふれる作品を描き出す。この個展では、米国の美術館で公開制作し日本初公開となった大作「誕生」(縦3メートル、横4メートル)や、海外で高い評価を受けた「存在」「Meltdown」、東京芸大時代の初期作品など約120点を展示した。会期中には佐賀県が「誕生」を1億3200万円で購入することも発表され、話題となった。(新元号まであと43日)

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