峰松酒造場と肥前浜宿まちづくり公社が開発した酒「浜夢」。プロジェクトメンバーの稲田夕佳さん(右)

 ゲストハウスづくりに取り組んでいる佐賀県鹿島市の肥前浜宿まちづくり公社は、クラウドファンディングで設備費用の調達を始めた。肥前浜宿の魅力を未来につなぐ拠点整備で、蔵元と協力して活性化を目指している。今季の酒造りで新しく純米大吟醸「浜夢」を開発し、返礼品として用意した。町おこしの夢をのせて18日、発表した。

 プロジェクトを進めたのは、稲田夕佳さん(35)。「鹿島酒蔵ツーリズム」が縁で、福岡県から鹿島市浜町に移住した一人だ。まちづくり公社の活動に加わって約1年、地域の特産品のPRに走り回っている。

 「煙突があって酒造りの風景が見えるまちに心がときめいた」と昨年2月に移住した当時を振り返る。もともと大の日本酒好きで、醸造町としての伝統を持つ酒蔵のまちに身を置いてみたくなった。

 「浜夢」は、公社と峰松酒造場が協力し、まちおこしに取り組む若者など15人が知恵を絞って銘柄開発に取り組んだ。「肥前浜宿の魅力を守り未来につなぐ1本」として、「浜夢」と名付けた。

 公社は空き家を改修してゲストハウスを開設する事業を手がけており、クラウドファンディングで備品購入費を調達する。浜夢は返礼品に贈るため2千本を用意した。運営サイト「マクアケ」で5月末まで50万円を目標に受け付ける。

 今回、酒造りに参加した稲田さんは日本酒学講師の資格も持つ。将来、カキ小屋ならぬ「日本酒小屋」を鹿島でつくりたいそうだ。「お酒を楽しく飲める幸せな時間を提供し、鹿島の日本酒の魅力を広めたい」。そんな夢も動き出した。

 

■23、24日に酒蔵ツーリズム 鹿島、嬉野9蔵で

 鹿島市と嬉野市の酒蔵による合同蔵開き「鹿島酒蔵ツーリズム2019」が23、24の両日開かれる。市内各地で、多彩な催しがあり、新酒を満喫できる。

 酒蔵ツーリズムは今年で8年目で昨年は8万8千人が来場した。鹿島市にある6蔵と嬉野市にある3蔵で新酒の角打ちや蔵見学が楽しめる。

 鹿島市浜町の酒蔵通りにメインステージ、市街地にはおまつり市が立ち、24日は祐徳稲荷神社の門前商店街ではレトロカーが集結する。イベントは両日とも午前10時から午後5時まで。各会場を結ぶ無料シャトルバスが運行する。

 問い合わせは鹿島市観光協会、電話0954(60)5145。

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