6年生を前に「この時期にかみ合わせの基本ができている」などとシートで説明する歯科医の増田純一さん=武雄小

 武雄小(佐賀県武雄市)の校医を務める歯科医師の増田純一さん(77)が18日、卒業生63人に1年生の時から撮りためた歯の写真を並べた「6年間の歯の記録」を贈った。今年で10回目の卒業記念プレゼントで、「歯は命の原点。自分の歯の歴史を知り、これからも大切にして」と呼びかけた。

 増田さんは2000年に武雄小の歯科校医になった。当時は永久歯の虫歯が1人平均4本以上あり、「口の中に関心を持ってもらおう」と、春に行う検診結果に歯の写真を添えることにした。09年からは卒業生に6年分を1枚のシートにして贈っている。

 シートはA4判で(1)顔(2)かみ合わせ(3)下の歯(4)上の歯-の4枚の写真が並ぶ。虫歯の有無だけでなく、生え替わりで歯が抜けている様子や歯並びの変化、矯正した学年など、歯の歴史を知ることができる。

 この日は増田さんが6年生のクラスを訪ねてシートを贈った。子どもたちは「1年の時に前歯が2本しかない」などと驚いたり、増田さんから「大きな前歯が1本だけ出てきて心配したけど、ちゃんともう1本出てきて安心した」と説明を受けながら振り返った。

 子どもたちはお礼に「今は虫歯がないので安心です」などと感謝の思いを書いたノートを渡した。増田さんは「1クラスの検診に2時間ほどかける。データは数万枚になり、分析すると、上あごの犬歯の間の広さが歯並びに影響することなども分かった」と、10年を振り返った。

このエントリーをはてなブックマークに追加