弥生人の実像について意見交換する登壇者=佐賀市のほほえみ館

古代骨のDNA研究から弥生人の成立について語る国立科学博物館の篠田謙一副館長=佐賀市のほほえみ館

 古代中国と日本を舞台にした「徐福伝説」をテーマに、渡来系弥生人の実像に迫るシンポジウムが17日、佐賀市のほほえみ館で開かれた。専門家たちが、DNA分析を基にした最先端の科学研究や古代の文献から、徐福渡来の謎について持論を展開した。

 基調講演では、古人骨のDNA研究の国内第一人者である国立科学博物館の篠田謙一副館長が登壇。2010年以降可能になった古人骨の核のDNA分析から、現代日本人の遺伝子の大半は、弥生時代以降に大陸からもたらされたものであることなどを説明した。「DNAで徐福の痕跡を追うには、古代中国人と佐賀平野から出土したかめ棺人骨のゲノム解析の研究を進める必要がある」と今後について語った。

 佐賀城本丸歴史館の七田忠昭館長が登壇し、吉野ケ里遺跡に中国式城郭構造などの導入がうかがえたことを報告。佐賀女子短期大の高島忠平名誉教授を交えてのディスカッションもあった。

 シンポジウムはNPO法人佐賀県徐福会と佐賀市徐福長寿館(佐賀市金立町)が開き、国内外から130人が参加した。 

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