ボウリング大会の新聞記事などを広げ、思い出を語る水田泰迪さん=小城市の水田羊羹本舗

 空前のボウリングブームとなった1960年代後半から、県内で毎月開かれている大会がある。小城市のようかん店が冠スポンサーの「水田羊(よう)羹(かん)杯」。半世紀にわたって多くの市民や愛好家に親しまれ、4月には50周年の記念大会を佐賀、武雄、唐津市の4会場で開く。

 30代でボウリングを始め、87歳になった今も現役でレーンに立つ水田羊羹本舗の2代目、水田泰(やす)迪(みち)さん。息子に経営を引き継いだ8年前からは、店舗の倉庫で山積みになった大会の賞品を種類ごとに分け、箱に詰め込むのが日課だ。

 次はどのようかんを賞品にするか、何を贈れば喜んでもらえるか-。「そんなことばかり考えて体を動かしていると、老け込む暇もない」と笑う。

 水田羊羹杯が始まったのは68(昭和43)年。当時、小城市内にあったボウリング場から「もっと客を増やしたい」と相談を受けたのが協賛のきっかけという。73年の第1次オイルショックなどでブームは衰退、小城をはじめ、県内でも多くのボウリング場が相次いで閉鎖したが、大会は一度も途切れることはなかった。

 長崎県佐世保市出身。終戦後、台湾から父の故郷の小城市に戻り、50年にようかんの製造販売を始めた。当時は希少な甘味品として人気を集めたが、70年代になると、洋菓子に押されて販売は低迷。再起を懸け、次々に開発したアイデア商品を大会で提供しながら、ファンを増やしてきた。

 近年は中高年を中心に、生涯スポーツとしてボウリングを楽しむ人たちが増えている。「年齢や人数を問わず、下手でも楽しめる。仲間と手をたたいて喜ぶ姿を見るだけで、心がハッピーになる」。ボウリングの魅力、冠スポンサーを続ける理由を泰迪さんはこう語る。

 4月の記念大会の日程、会場は次の通り。開始時間はいずれも午後8時半。問い合わせは各会場へ。

 6日 ボウルアーガス(佐賀市)▽13日 ファズボウリングセンター(唐津市)▽20日 遊道楽嘉瀬店(佐賀市)▽27日 メリーランドタケオボウル(武雄市)

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