35年の歴史に幕を閉じた多久職業能力開発校の閉校式=平成8年3月15日、多久市

 多久職業能力開発校(多久市東多久町)で閉校式が行われ、35年の歴史に幕を閉じた。中央職業能力開発校(佐賀市)と北部職業能力開発校(唐津市)との再編統合によるもので、この年の4月に県立産業技術学院として再スタートした。

 同校は1960(昭和35)年に開設。当時は石炭から石油へのエネルギー転換に伴い、同市の基幹産業だった炭鉱労働者の離職が増加し、再就職のための育成機関として始まった。その後も技術者養成の役割を担い、3千人以上を送り出した。

 閉校式では、江打正敏校長が「素晴らしい伝統は新しい学校に引き継がれていく」とあいさつ。関係者が思い出などを語った後、蛍の光を合唱し、最後の式典を静かに終わった。

 4月に多久市多久町に新設された県立産業技術学院には、15歳から63歳までの1期生184人が入学。高齢化社会や情報化社会に対応して新設された3科を含む10科構成となった。その後も科の再編が行われ、現在は2年制の5科。そのほかに一般の求職者を対象に学院が民間の教育機関に委託し実施する職業訓練も行っている。(新元号まであと47日)

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