元プロ野球選手の清原和博さん。覚せい剤取締法違反罪で有罪判決を受け、薬物依存症の治療を受けている。今月初め、厚生労働省が主催した依存症への理解を深めるイベントに登場していた。この時に清原さんと対談したのが松本俊彦さんだ◆松本さんは佐賀医科大卒。国立精神・神経医療研究センター部長を務める。精神科医として薬物依存症や自傷行為に苦しむ患者と向き合い、診療などに取り組んでいる。この分野の第一人者である◆その松本さんが、薬物依存に関して次のように語っている。初めての薬物使用は「拍子抜けの一回」と感じる。大したことはなかった、依存症の話なんて怖がらせているだけでうそばっかりだと。そして使用のハードルが下がってやめられなくなり、依存症に陥る―と◆コカインを使用したとして、ミュージシャンで俳優のピエール瀧容疑者が逮捕された。またかという思い。芸能人の薬物でのニュースが絶えない。興味本位で始め、やがて抜け出せなくなったのか◆松本さんは薬物について、一時的にやめることは簡単なことかもしれないが、難しいのは「やめ続けること」だと指摘する。このことは清原さんも対談で語っていた。孤独な人が依存症になりやすいとも。孤立を防ぎ、心の支えとなるコミュニティーづくり。松本さんはその大切さも説く。(丸)

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