ナゾはナゾのまま、伝説は伝説のままに-という意見もあろう。だが、不思議なナゾを解き明かし、伝説を史実と結びつけてみたいと思うのも奇特な好奇心といえようか◆邪馬台国と卑弥呼のナゾは誰だって興味をそそられるし、日本各地に伝わる徐福伝説を何とか史実と付き合わせ、実在の人物にたどり着きたいと思う人もいるだろう。今から2000年以上前、中国からやって来た-渡来人・徐福。伝説では秦の始皇帝の命を受け“不老長寿の霊薬”を求めて大海に船出したとされる人物である◆果たしてどこに着き、どこに居住し、どんな暮らしをしていたか、諸説いろいろ。佐賀にもある徐福逸話。例えば佐賀市諸富町の「浮盃(ぶばい)」という地名もその伝説による。徐福はここに上陸。それを祝って酒杯を入り江に浮かべた説、杯がこの地に流れ着いたから上陸した-の2説がある◆かくも興味尽きない徐福に、遺伝子情報の分析から迫ってみたらどうだろう。NPO法人「佐賀県徐福会」(0952・98・0696)が、DNA解析で人類がどのように地球全域に拡散したか-など渡来系弥生人のルーツを研究する篠田謙一・国立科学博物館副館長を招きシンポジウム(17日、佐賀市「ほほえみ館」)を開く◆吉野ケ里研究のエキスパート高島忠平、七田忠昭の両氏も加わり徐福の痕跡を追う。(賢)

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