古賀穀堂が主張した「学政管見」の先見性を説いた橋本昭彦氏=佐賀城本丸歴史館

 藩政の人材登用に学問との連動性を訴えた佐賀藩の儒学者・古賀穀堂の「学政管見」を読み解く講演会が10日、佐賀城本丸歴史館で開かれた。講師に招かれた国立教育政策研究所で教育政策・評価研究部総括研究官を務める橋本昭彦氏は「穀堂が唱えた教育政策は現代に通じるものがある」との解説に、会場に詰めかけた歴史ファンは熱心に耳を傾けた。

 橋本氏は「学政管見にみる未来を見通す教育政策づくり」のテーマで講演。「フェートン号事件など、国際的な問題に対応するためには、教育基盤を改革し実力主義による人材登用が必要と穀堂は痛感していた」などと1806(文化3)年、佐賀藩主に具申した「学政管見」の時代背景について詳しく話した。

 「道徳性」「実際性」「主体性」の3本柱の重要性を説く学政管見について、橋本氏は「今度の新しい学習指導要領にも盛り込まれている」と紹介した。このほか、橋本氏は郷土史家で佐賀県人名辞典編集委員の大園隆二郎氏や佐賀県立図書館近世資料編さん室の伊香賀隆氏を交え、学政管見の着目点についてそれぞれの視点で語り合った。

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