百婆仙の出身地、金海市の焼き物の歴史を語った李鳳洙さん=有田町生涯学習センター

 「有田焼の母」と慕われた百婆仙(ペクパソン)を顕彰する講演会が、命日に当たる10日、有田町生涯学習センターで開かれた。研究者の李鳳洙(イ・ボンス)さんが、出身地の韓国・金海(キメ)市の焼き物や、日本に連れられてきた文禄・慶長の役当時の歴史を紹介した。

 百婆仙は、有田焼の創生期に一族の陶工を率いて武雄から有田に移住、磁器製作に励んだ。金海市の焼き物産地のテガム村に住む李さんは「村では伽耶(かや)土器から粉青沙器、白磁まで、昔から陶磁器を作っていた」とし、歴史や地名などを踏まえ「テガム村が百婆仙のふるさとだと思う」との見解を示した。

 百婆仙と夫の深海宗伝の調査を進めようと、金海市などと研究所を設立予定といい、「これを機にテガム村と有田がもっと交流できれば」と期待を寄せた。

 講演会は同町にあるギャラリー・ペクパソン開館3周年記念行事。講演前には韓国の高校生による伽耶琴(カヤグム)とTSS(日本伝統音楽を守る会)の和琴が共演した。

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