出会いが重なり、みんながつながる場所に

 かつてラジオ番組のリポーターとして県内を飛び回り、現在は有田町内山地区でカフェレストラン「kasane(カサネ)」を経営する鈴木愛子さん。東京からUターンして有田に移住した鈴木さんに、仕事や有田への思いを聞きました。

 

―佐賀の魅力をリポート
 太宰府市出身の鈴木さんは、アナウンサー志望だったこともあり、大学卒業後はNBCラジオ佐賀に契約社員として入社。リポーター「スキッピー」として県内を取材し、地域の魅力をリポートしました。3年間の生活ですっかり佐賀が好きになった鈴木さんですが、「一度佐賀を離れて、もっと力をつけたい」と一念発起し、東京での生活をスタートします。イベントのMCやナレーターなど声の仕事で活躍した鈴木さんは、28歳の時に料理人の達男さんと結婚、東京で新しい家庭を築きます。

江戸後期の商家をリノベーションした、シックで落ち着ける雰囲気の店内

―自然豊かなうつわの町へ
 鈴木さんがUターンを決めたきっかけは、料理人として独立したいという達男さんの思いでした。これまでとは環境を変えて、肉や野菜など食材の産地に近い場所に店を構えたいと考えていた達男さんに、鈴木さんは佐賀での暮らしを提案。移住の説明会で有田町の担当者から話を聞き、移住を決意します。「世界に誇るうつわ文化があり、自然に恵まれ食材も豊富な有田は、主人の理想ともぴったりの場所でした。すてきな古民家の空き店舗も見つかり、たくさんの人たちとのつながりもできて、『ここでやってみたい』と思ったんです」

―新しい何かが生まれる場所
 「kasane」という店名は、「良い時間や出会いが積み重なるように」という思いから。地元の人も観光客も、いつでもフラッと立ち寄れる〝宿り木〟のような場所にしたいと考えています。「取材で訪れていた頃は『伝統と共にある、完成された町』だと思っていました。しかし、実際に移住して生活してみると、地元の若い人たちや、私たちのような移住者も一緒になって、『良い変化を生み出そう』と頑張っている場所だと感じました。この店を中心に、地元の人や観光客などいろいろな人がつながって、新しい何かが生まれるきっかけになればうれしいですね」。たくさんの出会いが積み重なるよう、鈴木さんは今日も笑顔で訪れる人々をもてなします。


すずき・あいこ■1987年、太宰府市生まれ。東京暮らしを経て有田に移住し、昨年4月に「kasane」をオープン。古川愛子の旧姓で、NBCラジオ佐賀のパーソナリティーも務める。

 

kasane(カサネ)
場/有田町中の原2-1-7
☎/0955-42-3100
営/11:30-20:00
休/水曜、第1・3・5木曜

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