トヨタ紡織九州の5位浮上の原動力となったCB金東喆=2018年10月の北陸電力戦

 日本ハンドボールリーグ男子のトヨタ紡織九州レッドトルネード(神埼市)は、今季リーグ戦を10勝1分け13敗(勝ち点21)で終え、7季ぶりに5位になった。韓国代表のエースCB金東喆(キム・ドンチョル)やU-24日本代表のCB田中大介らが奮闘。昨季より二つ順位を上げたが、4強の一角を崩すまでには至らず、目標のプレーオフ進出を逃した。

 チームは金明恵(キム・ミョンヘ)新監督を迎え、積極的に前に出る守備を導入。持ち味の「堅守速攻」を強化して今シーズンに臨んだ。しかし、開幕戦の豊田合成戦を26-37で落とし、スタートダッシュに失敗。次戦のトヨタ自動車東日本戦は引き分けたものの、10月の北陸電力戦で初勝利を挙げるまでに5試合を要し、序盤でライバルたちに差を付けられた。

 追い上げを図ったリーグ戦後半には、韓国代表の左腕・RB李琅鎬(イ・ウンホ)が合流。CB金やCB田中大介らと共に攻撃をけん引し、上位陣にも引けを取らない高いシュート力は来季の飛躍を予感させた。

 一方、黒星が先行する要因となった「守備のもろさ」は改善が必要だろう。積極的に前に出る守備を掲げた分、フィールドプレーヤーの負担は増加。後半には出足が鈍る場面も多く、結果だけ見れば大敗となった試合も少なくなかった。

 主将のLB田中大斗は「いいときと悪いときの差が大きすぎた」と分析。「シーズンを通して調子の波を抑えること」を来季の目標に挙げる。

 来季は日本リーグに新加入するフレッサ福岡を含めた10チームでの3回戦総当たりが決まっており、試合数も増加する。トヨタ紡織九州がプレーオフ進出をつかむためには、日本人選手のレベルアップによる選手層の強化が必要で、これまで以上にベンチまで含めた総合力が試されるシーズンとなりそうだ。

 金監督は今季の戦いを終え、「5位まで上がれたことは自信にしていい。全員で戦い、次こそもうひとつ階段を登りたい」と話す。日ごろの練習から選手一人一人が自覚を持ち、韓国代表の3選手に頼りすぎないチームづくりを進めたい。

 

トヨタ紡織九州

今季対戦成績

通算 10勝1分け13敗

    (勝ち点21)

豊田合成  ●26-37

トヨタ東日本△24-24

大崎電気  ●29-34

湧永製薬  ●29-30

北陸電力  ○30-26

湧永製薬  ●23-24

豊田合成  ●30-36

北陸電力  ○32-31

大同特殊鋼 ●33-34

豊田合成  ●28-33

トヨタ車体 ●22-36

大同特殊鋼 ○28-27

琉球コラソン○33-30

北陸電力  ○36-33

大崎電気  ●23-29

トヨタ車体 ○27-25

トヨタ東日本●27-29

琉球コラソン○28-22

湧永製薬  ○27-23

トヨタ車体 ●28-33

琉球コラソン○28-19

トヨタ東日本○32-29

大同特殊鋼 ●27-31

大崎電気  ●26-35

※トヨタ東日本はトヨタ自動車東日本

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