大会史上最年少となる17歳で県アマ囲碁最強者となった藤村勇斗さん=佐賀市神園の神野公園内「神野のお茶屋」

 今期の最強者を決める「第41期佐賀県アマ囲碁最強者戦」(佐賀新聞社主催)の決勝三番勝負・第2局が10日、佐賀市神園の神野公園内「神野のお茶屋」で開かれた。東明館高2年の藤村勇斗さん(17)=鳥栖市=が、橋口正さん(62)=武雄市=に勝利し、昨日に続き2連勝。初めて県アマ囲碁最強者となった。高校生の最強者は2人目で藤村さんは大会史上最年少となる。

 第2局は、前日と入れ替わりで橋口さんが先番。右下隅、一間高ガカリにケイマハサミの流行定石から戦いがスタート。黒59ワタリまでの打ち方がやや甘く、左辺星からのシマリを先行していた白の打ちやすい展開となった。

 中盤、黒は下辺の97ツケからコウを仕掛け、コウ争いの間に右辺の白4子を取り込み形勢を挽回。左上隅の183に下がった時点では形勢不明と思われたが、白は着実なヨセで徐々に黒地を削減。最後は盤面でジゴ、コミ分の6目半勝ちを収めた。

 藤村さんは「途中、追い上げられて危なかったが、焦らないように意識した。橋口さんに勝ち、自信になった」とほっとした様子で笑顔を見せた。

 橋口さんは惜しくも4度目のタイトルを逃した。「布石が悪く、追い上げたが届かなかった。全般的に強化して、機会があればまた挑戦したい」と語った。

 審判長を務めた日本棋院佐賀中央支部代表の久保恒さんは「接近戦で、1手1手難しい碁だった。藤村さんは落ち着いてミスが少なく、要所を見て思い切って打てていた」と2日間の対局を振り返った。

 106(98)、109(97)、112(98)、115(97)、118(98)、121(97)、124(98)、127(97)、130(98)、133(97)、136(98)、139(97)、142(98)、145(97)、148(98)、151(97)、154(98)、157(97)、160(98)

(253手以下省略)

 

■落ち着いた読みで連勝、藤村さん

 〇…藤村さんは、これまで3度最強者となった橋口さんに2連勝し、17歳1カ月で最強者に上り詰めた。

 対局者の橋口さんとは、これまでに4度対戦し、勝ったのは1回だけだったという。前日の第1局は序盤の流れが悪く、途中まで劣勢だったが、見事に逆転勝ち。この日の2局目は、中盤以降の相手の追い上げに苦しんだが、落ち着いた読みと判断で逃げ切った。

 藤村さんは、囲碁が趣味の父と祖母の影響で小学5年生のころから始めた。普段はインターネットで週1回、1時間ほどの対局や、高校の囲碁将棋部で腕を磨き、将棋も指す。サッカー部にも所属し、多彩に活動する。

 藤村さんは「さらに強くなるため、今後は読みを正確にして時間配分も意識したい」と語った。

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