「さが県民債」を購入する来店者=平成15年3月11日、佐賀市の佐賀銀行本店

 佐賀県が一般県民向けに発行するミニ公募債「さが県民債」が初めて販売された。窓口の佐賀銀行には多くの人が詰めかけ、総額10億円分がわずか51分で完売した。超低金利が続く中、5年満期で利率が年0・3%(固定)という設定が、少しでも有利な運用先を求める県民の心をつかんだ。

 初回の県民債は1万円から購入でき、1人当たり200万円が購入限度だった。財源確保に向け資金調達の多様化を図るとともに、県民が県事業に資金供給することで行政への参加意識を促すのが狙いだった。集まった資金は佐賀城本丸歴史館の建設などに充てられた。2008(平成20)年度まで計9回発行され、総額は80億円に上った。

 その後の調査で、県民の関心が安定的な運用や高利率にあり、行政への参加意識を促すという当初の目的が果たせなかったとして発行は取りやめに。県はアリーナ新設を含む県総合運動場周辺再整備など大型事業を控えるが、県財政課は「マイナス金利という状況でなかったら選択肢としてあったかもしれないが、今は難しい」。国の交付金や補助金、民間の助成金の積極的な活用で歳入確保を強化していく意向だ。(新元号まであと51日)

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