防災教材の活用を呼び掛ける日本赤十字社県支部の馬渡幸秀主事(右)と秋山芳美さん=佐賀市の同支部

 子どもたちの“生き抜く力”を育てよう-。日本赤十字社は、防災教材「まもるいのち ひろめるぼうさい」を制作し、全国の教育現場での防災教育の普及に取り組んでいる。

 東日本大震災や熊本地震などの自然災害を教訓に、教育現場での防災教育を推進しようと、2015年に制作。小学生から高校生を対象に、日本赤十字社の青少年係長や東日本大震災を経験した岩手県や福島県などの教諭らが手掛けた。

 教材では、学年に合わせた指導案やワークシートで地震、豪雨など災害ごとの対処法を紹介し、忙しい教育現場でも導入しやすいよう工夫されているほか、映像で学習できるDVDも付いている。同社県支部によると、県内312校へ各1~2冊を配布しているものの、現場での教材の認知度は低く、活用率は13%にとどまっているという。

 日本赤十字社佐賀県支部事業推進課の馬渡幸秀主事(33)は「災害の少ない佐賀で、防災教育といえば避難訓練のイメージが強い」と防災意識の課題を指摘。その上で「防災教育を受けた子どもは災害が起きた時の動き方が全然違う。教材をもっと活用して自分の命を自分で守る力を身につける必要性を伝えてほしい」と話している。

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