ユージさんや和楽器奏者ら公演の出演者に取材する中高生=有田町の泉山磁石場

ユージさんと焼き物店が並ぶ通りを散策する参加者=有田町の内山地区

有田焼の歴史についてトークを繰り広げたユージさんと尾﨑葉子館長=有田町の赤絵町工房

 地域の有形、無形文化財の魅力を発信する「日本遺産」で、伝統芸能のライブを行う「ニッポンたからものプロジェクト」の有田公演が9日、有田町の泉山磁石場などで開かれた。タレントのユージさんらが日本遺産に認定されている同町などの肥前窯業圏の歴史に触れたり、若手の和楽器奏者が演奏を披露し、日本文化の素晴らしさを再発見した。

 公演は香蘭社の赤絵町工房でスタート。ユージさんと同町歴史民俗資料館の尾崎葉子館長が、佐賀、長崎県の8市町で構成する「肥前窯業圏」が焼き物の里となった歴史をひもといた。神田真紅さんは、日本で初めて磁器の赤絵付けに成功した初代柿右衛門を講談で紹介。津軽三味線の浅野祥さんが、佐賀にちなみ嬉野市の民謡「皿踊りノンノコ節」などを弾き語りした。

 その後、出演者と参加者は、焼き物店などが並ぶ国の重要伝統的建造物群保存地区を街歩きしながら日本磁器発祥の地の泉山磁石場へ。普段は入れない中央付近でライブがあり、町民が皿踊りで歓迎し、和太鼓や津軽手踊りの迫力ある野外ステージを繰り広げた。

 同プロジェクトは文化庁などが全国各地の日本遺産で開いている。

■地元中高生が取材

 ○…9日に開かれた「ニッポンたからものプロジェクト」有田公演を、有田工高の3人と有田中の2人が取材した。肥前窯業圏の歴史や伝統芸能のライブの様子をメモに取ったり、出演者にインタビューし、地域文化への理解を深めた。

 2020年東京五輪・パラリンピックの文化ブログラムの一つで、文化庁の事業「文化プログラムプレスセンター」として開いた。生徒たちは、佐賀新聞武雄支社の小野靖久支社長から取材のノウハウを教わった後、公演の取材に臨んだ。

 有田中の岸川はるさん(12)と祖慶(そけい)さくらさん(13)は、津軽三味線の浅野祥さんに若い人に三味線の魅力を伝える方法を、ユージさんに有田焼を使っているかを質問。それぞれ「これまでの伝統に今の感覚を調和させて発展させたい」「もらった有田焼のネクタイピンをテレビ出演でつける」との回答を得た。

 生徒たちは2、3週間かけ新聞を製作。同事業事務局の共同通信「文化プログラムプレスセンター」のサイトに掲載される。

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