佐賀市が保存する方針を決めた旧古賀銀行=平成2年3月撮影、佐賀市柳町

 佐賀市は同市柳町の旧長崎街道沿いに残る明治時代末期の洋風建築・旧古賀銀行本店の建物を購入し、保存する計画を明らかにした。所有者の自治労県本部との間で代替地を提供することで合意した。

 1906(明治39)年に建築された木造2階建ての洋館。「九州五大銀行」の一つに数えられた時代もあったが、銀行事業は33(昭和8)年に解散し、佐賀商工会議所や県労働会館として使用されていた。当時の所有者の自治労県本部は建物を解体し新たに建てる計画だったが、市側が保存協議を申し入れて交渉を進めていた。

 市は柳町一帯を歴史民俗博物館群として整備する計画で、95(平成7)年に旧古賀銀行を市重要文化財に指定。96年から昭和期の改装部分を取り払い明治・大正初期の外観・内装に復元する工事に入り、97年10月に「佐賀市歴史民俗館」の一つとしてオープンした。

 近年では年間18万~20万人の来館者が訪れる観光スポットに。現在は佐賀城下ひなまつりが開かれ、にぎわっている。ひなまつり終了後の4月から約2カ月間、オープン以来初めて大規模改修工事を行う。(新元号まであと53日)

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