緊迫した状況を描くシーンに見入る子どもたち=佐賀市中の館町の赤松小

 東日本大震災を描いた絵本『つなみてんでんこ はしれ、上へ!』の読み聞かせが8日、佐賀市中の館町の赤松小(山田良典校長)で開かれた。読み聞かせサークル「赤ずきんの会コミュニティ」のメンバー6人による緊迫感あふれる語りに、5年の児童94人が聞き入った。

 絵本は、海岸から400~500メートルの場所にあった岩手県釜石市の釜石東中と鵜住居(うのすまい)小の子どもたちの実話を元にしている。タイトルの「てんでんこ」は東北地方に伝わる言葉で「一人一人が自分の命に責任を持つ」という意味だといい、約600人の子どもたちがほとんどが助かった話は「釜石の奇跡」とも呼ばれる。

 同会は昨年も当時の5年生に向けて同じ絵本を読んだ。山下春美さんは「災害はいつどこで起こるかわからない。人ごとではなく自分の事として感じてほしい」と話す。モニターに絵本のページを映し、文章を読み上げた。子どもたちが助け合い津波から逃げる場面では、児童らは息を詰めて画面を見守った。

 3組の武冨亜衣さんは「自然災害の恐ろしさと命の大切さを感じた。自分の命を守るため、災害に備えたい」と話していた。

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