3年生合作の「魅」をバックに、来場を呼び掛ける佐賀北高の生徒たち=佐賀市文化会館

 佐賀北高で書道を学んだ生徒たちの卒業記念展が佐賀市文化会館で開かれている。漢字や仮名、前衛的な墨象(ぼくしょう)など3年間の多彩な学びの集大成となる力作が競演する。10日まで。

 今年で29回目を迎える記念展には、3年生10人の作品を中心に、1、2年生や教師らと合わせて約120点を展示している。諸泉希さん(小城市)の行草体「飛雪千里」は、「明治の書聖」と称された同郷の書家、中林梧竹の「海外飛香」の書風を取り入れ、伸びやかな線で創作。“梧竹風”の落款で仕上げた。

 パネル4枚を合わせ、3年生全員で「魅」と大書した作品は縦約180センチ、横約360センチ。文字に躍動感を出そうと、かすれ具合などを練習で入念にシミュレーションし、完成させた。金色の文字と、まぶした金粉がひときわ輝きを放つ。会場では、はかま姿の生徒たちが実演揮毫(きごう)も行っている。

 京都橘大学の書道コースに進む諸泉さんは「高校に入学した頃は決まった形を書く“習字”だったが、さまざまな書体や見せ方を学び、応用ができるようになった。学びを生かし、大学でも挑戦を続けたい」と意欲的に話した。

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