地元の柄崎太鼓も登場して復元完成を祝った武雄温泉新館=平成15年3月8日、武雄市武雄町

 武雄市の武雄温泉新館が復元工事を終え、落成した。1915(大正4)年の創建時の建造物を忠実に復元し、湯の町・武雄のシンボルが復活した。1986(昭和61)年に県重要文化財に指定され、2005(平成17)年には武雄温泉楼門とあわせて国指定重要文化財となった。

 日銀本店や東京駅を手掛けた唐津市出身の建築家・辰野金吾(1854~1919年)が設計した数少ない木造建築。2階建ての入母屋造りで、延べ床面積は574平方メートル。玄関に車寄せを設け、中心部から両翼に平屋部分が張り出す構造で、八角形の大浴場2カ所などを備えた。建築以来、公衆浴場として使われたものの、1973(昭和48)年に休館した。

 損傷がひどく、2000(平成12)年に復元が決定。復元に向けた調査は地元の建築士グループ「まち研武雄」が担った。復元後の開館当初は足湯なども設けられた。

 2015(同27)年には創建100年を祝う式典やイベントを開催。新館は現在、武雄温泉の資料館として活用されているほか、焼き物の体験や土産物の販売にも使われている。火曜定休。入場無料。(新元号まであと54日)

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