いろんな記事を貼り、感想を書き込んだスクラップノートを見せる武内小の6年生=武内小

武内小6年生から届いたお礼の手紙

 武雄市の武内小の6年生24人が、子ども佐賀新聞から関心を持った記事を切り抜いて貼り付け、感想を書き込む「スクラップノート」づくりを3年間にわたって続けた。関心は社会問題からスポーツ、国際問題に広がり、ノートは5、6冊にも。「社会に興味を持つようになった」「文章力がついた」と振り返っている。

 4年生の時の担任だった橋本澄子教諭が「社会への関心を高めたい」と始めた。佐賀新聞と販売店が提供する子ども新聞を家に持ち帰って読み、興味を持った記事をB5判のノートに貼り、分かったことをまとめて感想を書いた。

 2年間でまとめる力がついたことで、6年からは感想に重点を置いた。INF(中距離核戦力)廃棄条約の記事に「核兵器を持つアメリカがロシアに『INFをなくせ』と言うのは変。核兵器製造を競争するなんて子どもみたいで情けない」と怒り、顔認証の記事には「コンピューターにばかり頼っていたら、自分たちの力で何かをしようと思わなくなってしまう」と危惧した。素朴な視点や疑問を持ちながら記事を読んでいる姿が浮かぶ。

 みんなで同じ記事を読み「賛成か反対か」を話し合う時もある。6年担任の山口史(あや)教諭は「空飛ぶ車や水道民営化などの記事で行ったが、自分の考えがしっかり言えたし、自分とは違う意見にも耳を傾けて考えていた」と話す。うまくまとまっている感想は「学級通信」でも知らせて、家庭と共有している。

 「算数などふつうの宿題より、こっちの宿題が楽しい」と子どもたち。卒業を控え、佐賀新聞社にお礼の手紙を書いた。「長い文章もすらすら読めるようになった」「自分の言葉で記事を書いていたので、文章を書く力がついた」「自分の考えをいっぱい書けるようになった」と文章についての成長のほか、「社会に興味を持つようになった」「世の中がどうしたらよくなるか考えることができた」「スポーツだけでなく国際の記事も読むようになった」と関心の広がりを感じる言葉が並んでいる。

 橋本教諭と末次貴浩校長は「全ての物事に関心欲が高いし、多面的に見る力がついている。保護者から『新聞を読む姿が頼もしくみえる』という声ももらうし、他校と比べて社会の成績のよさが目立つ」とスクラップノートの効果を感じている。

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