「古賀穀堂像」(江戸時代・県立博物館蔵)

 佐賀藩校「弘道館」教授の儒学者古賀穀堂による教育に関する意見書『学政管見』を学ぶ講演と鼎談(ていだん)が10日午後1時半から、佐賀市の佐賀城本丸歴史館で開かれる。10代藩主鍋島直正が進めた改革の原動力となった学政管見を専門家3人が深掘りする。入場無料。

 学政管見は、穀堂が9代藩主斉直に、教育改革の必要性を訴え1806(文化3)年に提出。全藩士が共通体制の下で学び、世禄に恵まれた者ほど文武稽古に精励させ、下級の者は学力に応じて任用するなど、学問に基づいた藩政運営を説いた。24年後に藩主となった直正は、穀堂の構想を実現するかのように、革新的な政策を打ち出した。

 当日は、国立教育政策研究所の総括研究官、橋本昭彦さんが「学政管見にみる未来を見とおす教育政策づくり」と題し講演。午後3時からは橋本さん、佐賀大学特命研究員で佐賀県立図書館近世資料編さん室の伊香賀隆さん、佐賀偉人伝、佐賀県人名辞典編集委員の大園隆二郎さんが着目する点などを語る。

 同館の古川英文副館長は「佐賀藩が各界に優秀な人材を輩出したのは、穀堂による“種まき”があったから。維新博は終わったが、あらためて藩の近代化を考える機会にしたい」と話す。事前申し込みは不要で先着200人。問い合わせは同館、電話0952(41)7550。

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