「セールスハブ」の江田学社長

 新規顧客を開拓したい企業に対して、一般の個人が知り合いの企業担当者などを紹介するインターネットのマッチングサービスを運営する。営業の世界は電話でのアポイント申し込みや「飛び込み」も多い。「紹介による商談は成約につながる確率が高く、営業の効率化につながる」と強調する。

 サービスに登録している企業は約1200社。ITベンチャーのほか飲食、流通、人材派遣など業種は幅広く、新規事業の立ち上げに活用する大手企業もある。一方、「サポーター」と呼ぶ個人は9千人を超える。

 企業は自社の事業の概要やどんな顧客を紹介してほしいかサイトに入力する。個人側は役立ちそうな知り合いがいたら紹介。うまくアポイントにつながれば、企業は個人に謝礼を支払う。セールスハブは謝礼の一定比率を手数料として企業から受け取る仕組みだ。謝礼金額はケースによって異なるが、1件当たり数千円から1万円程度。

 登録している個人の約9割が男性で30~40代の働き盛りの会社員が中心。営業マンが知り合いの会社を紹介して副業収入にするケースが目立つという。「エンジニアに比べて営業職の副業は少なかったが、当社のサービスを使うことで可能性が広がった」と指摘する。

 食品卸会社に長年勤めて退職した人が、食品ロス問題の解決に取り組むベンチャーに仕入れ先を紹介するなど、自分の経験を若い企業に伝えるケースもある。

 「退職後も社会的な課題の解決に役立つことに満足を感じる人は多い。収入とともに社会と関わる場を提供できる」と話す。

 えだ・まなぶ 大学中退後、2014年に会社設立。当初は別の事業を展開したが、顧客開拓で苦労した経験から現在のサービスを開始した。さいたま市出身。27歳。

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