「ふじもと」のなす味噌

 与賀神社の鳥居を奥に進むと、味わいのある「ふじもと」の看板が顔を出す。みそやしょうゆでなすを炊いた「なす味噌」は、ごま油の香りと甘めの味付けでご飯が進む。

 おかずの店「ふじもと」は店主の藤本敬德さん(71)が夫婦で始め、40年ほど営業。9年前に妻のヨシ子さんが亡くなり、今は敬德さん1人で切り盛りする。

 唐揚げやメンチカツなどの揚げ物、あさりのだしが効いた大根煮、長年継ぎ足しているだしを使った手羽元など約15種類のおかずが並ぶ。中でもおすすめは、なす味噌(100グラム100円)。牛肉のうまみととろっとしたなすが絡み合う。

 調理場にはレシピが書かれたメモ束がある。敬德さんがヨシ子さんの総菜の味を再現したもので、変わらない味を守り続けている。しょうゆ、酒、みりんなど、「一般家庭の味付け」だ。

 ボリューム満点の弁当は大学生や近隣で働く人たちにも人気。おかず6品の弁当は380円で約40年、価格は変えていない。敬德さんは「長く来てくれる人がいるから変えられないね」と話す。

▽佐賀市西魚町35番1号
▽11時~18時半
▽土日祝定休
▽電話0952(25)2357

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