県内に広がっているニモカ。祐徳バスでも3月から導入される(提供写真)

 西鉄グループのバスや電車の運賃精算で使用されている交通系ICカード「nimoca(ニモカ)」が佐賀県内でも普及している。西鉄バスに加え、市営バス(佐賀市)や昭和自動車(唐津市)が既に導入済み。3月1日からは祐徳バス(鹿島市)の51台・23路線に導入される。公共交通機関のさらなる利便性向上の一助になると期待される。

 ニモカは料金補充式のカードで、車内の読み取り機にかざして運賃を精算する仕組み。小銭を探したり、両替したりする手間が省け、乗降がスムーズになる。JRなど他の交通機関のほか、加盟店で電子マネーとしても利用できる特徴がある。バスや電車、買い物にも共通で使えるポイントがたまる利点もある。

 県内のバス会社でも導入が進み、2018年末時点で県全体のバスの約8割以上に対応している。3月から導入する祐徳バスの担当者は「県の補助を受けて導入が実現した。交通系のカードはいろいろあるが、県内の他社でも導入が進んでいる点を踏まえニモカを選んだ」と語る。

 佐賀でも運行する西肥自動車(長崎県)も20年3月にカードを導入予定で、担当者は「鉄道と比較してバスは路線が細かく、ほとんどが後払い。小銭を扱う機会の多いバス路線で、IC系カードは利用者に喜ばれる。他のカードもある中でニモカは県内外で相互利用ができ、コンビニなどでチャージできる点も魅力」と語る。

 佐賀駅バスセンターで市営バスを通勤で利用している50代男性は「キャッシュレスで精算できる点がありがたい。ついでにコンビニで買い物もでき、本当に便利」とカードの恩恵を話す。

 カードの普及を目指す西日本鉄道(福岡県)は「08年5月にサービスを開始し、全国に約378万枚を発行している。交通機関の利用だけでなく、買い物でも利用できるカードを佐賀県でも普及させ、地域活性化やキャッシュレスの推進に寄与したい」と話した。

 

このエントリーをはてなブックマークに追加