白酒を飲んで酔っ払い気味のお内裏さまと「いつまで座っとかんろーか」とあくびするおひなさま=武雄市の東洋館

酔っ払った五人囃子ら年を取った10人が並ぶ江口さんのひな人形

給料日でちゃぶ台には尾頭付きのタイも並んだ昭和時代の家族の食卓風景

 大あくびするおひなさまの隣に白酒に酔ったおどけたお内裏さまが座る「ひな飾り」が武雄市武雄町の旅館「湯元荘 東洋館」に飾られ、来館者の笑いを誘っている。

 佐賀市の人形作家江口美千代さんの作品。「きれいとか、かわいいひな人形はどこにでもある。笑ってもらえるようなものを」と思って数年前に制作した。「おひなさまだって年を取るから」とおじいさん、おばあさんの人形にした。

 ひな飾りは10体の布人形。お内裏さまだけでなく右大臣や左大臣らも白酒を手にご機嫌の様子で、酔って寝転んでいる姿も。三人官女は重箱のごちそうやまんじゅうをおいしそうに頬張っている。おどけた顔や首筋にはしわも浮かび、繊細な作りも楽しめる。「いつまで座っとかんばやろかー」など佐賀弁の言葉も添えられている。

 ひな飾りのほか、尾頭付きのタイが並ぶ給料日の家族の食卓など「記憶の中の風景」をテーマに昭和の様子を切り取った14作品も並んでいる。12日まで展示されている。

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