和歌山県の那賀消防組合で運用している軽救急車(伊万里・有田消防本部提供)

 伊万里・有田消防本部は、狭い道路も進入が可能になる軽四輪の救急車を導入する。通常の救急車では到達できない民家の約8割をカバーできるようになり、最大で2分半の搬送時間の短縮を見込む。2020年度に有田消防署(西松浦郡有田町)に1台配備する予定で、佐賀県内では初めてになる。

 国は救急車の要件を「隊員3人以上と傷病者2人以上を収容できる」と定めている。定員4人以下の軽自動車はこれを満たせないが、消防庁が11年、地方の求めに応じて要件を緩和し、全国で軽救急車の導入が相次いでいる。消防庁によると17年4月現在、8県の12消防本部が配備している。

 伊万里・有田消防本部は管内の山間部や有田町の街中に狭い道が多く、4年前から導入に向けた調査を進めてきた。

 これによると、管内には通常の救急車では玄関先まで到達できない民家が572世帯あり、軽救急車は86%をカバーできる。通常の救急車と2台1組で運用するため乗り換えが必要になるが、それでも搬送時間を最大2分30秒短縮できるという。購入費は1台500万~1200万円。

 福田隆男救急課長(58)は「救急現場は時間との勝負で、軽救急車の導入は大きな効果を期待できる。救急車が入れなかった地域の住民の安心にもつながる」と話す。

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