弘学館高棋道部は、昨年長野県で開かれた総文祭に団体の部で出場した。2年の中嶋優貴部長は「今年も団体戦突破は当然の目標。個人でも県優勝者を輩出して、さが総文へ進みたい」と静かな闘志を燃やす。

 そんな中嶋部長が注目するエースが、1年の河原諒志さんだ。昨年11月の県大会で準優勝に輝き、2月に岡山県であった全国大会に出場した。

 県大会で優勝した龍谷高1年の牟田有之介さんと河原さんは因縁の仲。幼い頃から祖父に将棋を習っていた河原さんは小学3年の時、牟田さんに全く歯が立たず破れた。幼心にショックを受け、一時は将棋から遠ざかった。

 しかし、祖父の死をきっかけに、小学5年で将棋を再開した。「打倒牟田君」を掲げ、将棋連盟伊万里支部に通いつめて腕を磨き、ついに昨年の決勝戦で再会した。勝利はつかめなかったが「牟田君が俺以外の棋士に負けるところを見たくない」と、ライバルとして特別な思いを抱く。

 来る4月27日、さが総文に出場する選手を決める大会がある。「牟田君に勝って県優勝」と意気込む河原さんを、中嶋部長も「やれるもんならやってみろ」と笑顔で見守っている。

■さが総文ではこんな内容 

全国460人、予選は一斉に

 将棋部門は7月30、31の両日に江北町のふれあい交流センターネイブルで。全国の都道府県予選を勝ち抜いた約460人が、個人戦と3人1組で戦う団体戦を戦う。プロ棋士による指導対局は一般観覧者も参加でき、決勝戦ではプロが大盤解説で対局を実況する。

 大勢の選手が一斉に戦う予選は圧巻! 実力の近い選手と対戦するスイス式トーナメントで予選を4度戦い、3勝以上すると決勝トーナメントに進出できる。駒を進めるごとに会場の緊張感はいやが応にも高まり、ピリピリした真剣勝負に観覧者も手に汗を握る。

 将棋部門はプロ棋士を招くのも特徴。指導対局では5人のプロ棋士らが、一度に複数人と対局する「多面指し」でプロの妙技を見せる。一般観覧者も参加できるので、ぜひ挑戦してほしい。

 今年のプロ棋士は誰がやってくるのかは、まだお楽しみ。「県内初の将棋女流プロ棋士・武富礼衣さんに来てほしい!」という声もあり、こちらも注目度が高まっている。

 

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