駅舎建築時の柱や梁を生かし、落ち着いた雰囲気が漂うギャラリー=平成7年3月撮影、JR厳木駅

 JR厳木駅に「ギャラリー風のふるさと」がオープンした。駅を地域に開かれたものにしようと、JRが駅舎の一部を改装した。無人駅をギャラリーとして活用するのは県内で初のケースだった。

 厳木高の生徒たちが「利用する駅をきれいに」と日頃から清掃活動を実施。厳木町出身の画家中島潔さん=当時(51)=の作品を美術部員が模写して駅舎に飾るなど、駅に愛着を寄せた取り組みが、ギャラリー開設につながった。

 かつての事務室40平方メートルを、JRが町森林組合の協力を得て改築。室内には美術照明を備え、外壁も塗り替えた。この日開いた記念式典には全校生徒のほか、中島潔さんも参加し、テープカットで祝った。

 ギャラリーは厳木高の生徒や地元住民らの作品のほか、スケッチ大会や絵手紙教室などの展示が行われていたが、次第に使われなくなり、現在は閉鎖状態になっている。

 昨年12月には地元のまちづくり団体「きゅうらぎデザイン」がギャラリーを掃除し、その活用を考えるつどいを開くなど、新たな動きも出てきている。(新元号まであと62日)

 

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