「疑念は払拭されなかった」と問題の根深さを指摘する山下伸二・総務委員会委員長=佐賀市議場

 佐賀市の旧富士小学校体育館改修問題を調査してきた市議会総務委員会(山下伸二委員長、8人)は26日、開会した定例会本会議で最終報告を行った。辞職した畑瀬信芳副市長(当時は総務部長)によるトップダウンで改修事業が進められ、「組織としてのチェックがまったくと言っていいほど機能していなかった」と結論付けた。

 総務委は昨年11月2日から今年2月15日まで16回にわたり調査を進めてきた。

 山下委員長は、市側の説明が二転三転し「事実究明は困難を極めた」と振り返った上で「畑瀬氏の指示により職員に強いプレッシャーがかかり、通常ではありえない不備が生じた」「畑瀬氏の判断により予算流用で対応し、3100万円という異例ともいえる流用になった」と指摘した。

 問題発覚まで議会への説明が一切なく、「疑念は払拭(ふっしょく)されなかった。なぜ、この案件だけが、さまざまな誤った判断になったのか」と疑問を投げ掛けた。

 最終報告を受けて秀島敏行市長は「議員、市民に大変なご心配とご迷惑を掛け、おわび申し上げる。職員と一緒になって市政の信頼回復に努めていく」と謝罪した。市長は28日に自らを含めた減給案を提出する。

 また、本会議後、市健康運動センター(高木瀬町)の指定管理者に、サガン・ドリームス(鳥栖市)など3社の企業グループを選定する議案を総務委で審議した。委託先企業の経営状況をチェックするため「外部による審査を取り入れるべきだ」という意見が議員から出て、市側も応じる姿勢を示した。議案は3月1日に採決する。

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