「先に与党で決めてしまえというやり方では反発を招く」と述べた古川康衆院議員(左)、「まず与党内で3月末までに整備方式を決める」という考え方を示した金子原二郎参院議員=東京・永田町の参院議員会館

 九州新幹線長崎ルート(新鳥栖-武雄温泉)の整備方式の見直し論議が3月にも再開される。フリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)の導入断念を受け、長崎県とJR九州が時間短縮効果の大きい全線フル規格を求めているのに対し、財政負担が増える佐賀県は否定的だ。与党プロジェクトチーム(PT)のメンバーで、かつて両県の知事として建設に関わってきた金子原二郎参院議員(長崎)と古川康衆院議員(比例九州、唐津市)に論議の方向性を聞くと、金子氏は「まずは与党で決める」と述べ、古川氏は「与党主導なら佐賀県の反発を招く」として慎重に進めたい考えを示した。

 整備方式の論議は昨年末の佐賀県知事選で一時中断していたが、PT内に設けた長崎ルートの検討委員会が近く開かれる。与党は全線フルとミニ新幹線の2択に絞って佐賀県に負担軽減策を示すとしているが、金子氏と古川氏では佐賀県への働き掛け方に関する見解が大きく異なっている。

■「まず与党で決める」 金子・参院議員(前長崎知事)

 金子氏は、佐賀県と一緒に全線フルかミニ新幹線にするかを話し合うのではなく、まず与党が3月末をめどに整備方式をどちらかに決めた後、佐賀県と話を詰めていく考えだ。「佐賀県の立場ではどちらかを選ぶのは難しい。形が決まらなければ具体的な話もできない」とし、両方式を比較した国土交通省の試算結果などを踏まえ、佐賀県に合理的な説明ができるよう段階的に進めると強調した。

■「佐賀県の反発招く」 古川・衆院議員(前佐賀知事)

 一方、古川氏は「仮に与党の結論が全線フルになった場合、『現在のスキームでは検討する状況にない』としている佐賀県は話を持ってこられても困るだけ」と疑問を呈し、かえって解決が遠のくとみる。「方式を先に決めて押し付けるより、両方の案について負担軽減策など与党の検討結果を示した上で、佐賀県の意向を瀬踏みしながら交渉を進めるべき」とし、慎重な対応が必要とみている。

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