あさぎちゃんのデザイン原案を考えた松浦由妃乃さん(中央)と名付け親の杉山黎さん

あさぎちゃんになりきってくれた美術・工芸部門の髙田紗羽実行委員長(左)、あさぎちゃんのデザインも務めた松浦由妃乃副実行委員長

あさぎちゃん

組みひもで縁取り、丁寧な仕事が光るアップリケ

しっかり直立する立体あさぎちゃん=唐津市の海青中

立体あさぎちゃんを制作できる型紙を公開している中尾雄一先生=唐津市の海青中

あさぎちゃんグッズをPRする生徒実行委員会広報デザイン部会のメンバー(中心が山口知咲委員長)=佐賀県庁

 今回の「行くぜ!さが総文」は、7月27日~8月1日に県内で開催される第43回全国高校総合文化祭(2019さが総文)のマスコットキャラクター「あさぎちゃん」特集! デザインした致遠館高1年松浦由妃乃さん、「あさぎちゃん」名付け親の佐賀女子高2年杉山黎さんに2人が込めた思いを聞いた。あさぎちゃん関連グッズを作り、さが総文を盛り上げる先生たちも紹介する。

■2人の生みの親に聞く!

親しみやすい名に名付け親・杉山さん
有田焼の柄も活用デザイン・松浦さん

 大会ポスターやチラシ、着ぐるみなど、さまざまな場面で2019さが総文を盛り上げるのが大会マスコット「あさぎちゃん」。県内の中高生を対象に、キャラクターデザインには227点、愛称には2682点の応募があった。

 松浦さんがデザイン募集を知ったのは中学2年生のとき。美術部みんなで応募した。絵が好きで、自宅には絵を描くデジタルソフトもある松浦さんが思い描いたイメージはまず、女の子。パーカーとスカートという姿。「パーカーとスカートだけじゃ寂しいから」と思って、パーカーにはカササギの顔、スカートに有田焼の柄を加えるなど、佐賀ゆかりのものを加えていった。デザインを固める作業で「佐賀の良さを一つでも多く取り入れたかった」と振り返る。

 そうやってできたデザインを見て、杉山さんが名前を考えたのは高校1年の時、学校のホームルームだった。キャラクター名を、クラスで考えようとアンケートが配られた。デザインを一目見た杉山さんは「佐賀といえば有田焼。カササギもいる」と、松浦さんがデザインに込めた思いをすぐに受け取った。

 杉山さんが名付けでこだわったのは誰でも覚えやすく、親しみやすい「3文字、ひらがな」。あさぎ色がベースになっているので「あさぎ」が浮かんだ。「あさぎ」という名前は「カササギ」とも語感がつながる。つながりや広がりがあり、わずか20分ほどで「これだ!!」と決めた。

 インタビュー中、イラストを見て「実は、ここにもこだわりがあるんですよ」と松浦さんが指さしたのが前髪部分。よく見ると佐賀県の形をしている。全体に青色を多く取り入れたのも松浦さんの考えで、有明海や玄界灘など水の豊かさを表現した。

 インタビューが終わる頃、着ぐるみ姿のあさぎちゃんが2人の前に登場した。松浦さんは「着ぐるみのあさぎちゃんを見たときは、いい意味で期待を裏切られた」と話し、2人とも「かわいい」と顔をほころばせてなでていた。

 杉山さんは、松浦さんに「あさぎちゃんのパーカーは外れますか?」と気になっていたことを質問した。答えは「外れる」。パーカーは全てかぶった状態ではなく、「郷土芸能部門」ではかぶっていないあさぎちゃんのデザインが見られるという。大会が近まるほどに「あさぎちゃんの認知度がどんどん上がっている」と2人は感じている。パーカーをかぶらない“希少バージョン”を含め、大会本番に向けてますます活躍するあさぎちゃんから目が離せない。

 

■なりきり衣装随所に工夫

技と思いで作り込む武雄高・池田教諭

  昨年の信州総文祭の美術・工芸部門には、なりきり衣装をまとった「あさぎちゃんリアルシスターズ」がさが総文をPRした。衣装の制作者は、学生時代に服を作っていたほど手芸好きな武雄高美術教諭の池田佳子さん(28)。「丸みのあるシルエットの再現」を一番のポイントに、生地選びや全体のシルエットづくりなど随所に工夫を凝らした。

 池田先生は大学時代は日本画に取り組み、絵のモデルが着る服まで作っていた。さが総文PRのため衣装の制作が決まるや、その裁縫に名乗りを上げた。

 青いカササギのパーカー部分は丸みのあるフード付きケープにした。有田焼スカートはふわっと広がるフォルムの生地を採用。納得のいく生地を選ぶため、福岡にも出向いていった。

 「生徒が喜んでくれるような衣装に」と考えた池田先生は、チープにならないよう細部まで作り込み、スカートのアップリケはちりめんやシフォンを使い、絵柄のまわりを組みひもで縁取った。狙った通り、着た生徒からは「アップリケが凝ってて好き」「ゆったりしたケープがかわいい」と好評だ。

 なりきり衣装は本大会でもお目見えする予定。「いい生地が見つかれば、カササギの顔とくちばしを足したい」と池田先生はいい、さらにパワーアップするかもしれない。

 

■ペーパークラフト作ろう

ネットで「型紙」を公開海青中・中尾教諭

 ネットで検索すると出てくる謎の部活「ペーパークラフト部」の中の人・海青中(唐津市)の美術教諭中尾雄一さん(50)は、インターネットで立体あさぎちゃんの型紙を公開している。「さが総文なので、部活っぽい名前にしようと思って」とはにかむ中尾先生も、高校生にエールを送る応援団の一人だ。

 中尾先生は高校時代を美術部で過ごした。そこから芸術の道を志すようになり、佐賀大特設美術科に進み、美術教諭になった。「美術部に入っていなかったら、今の自分はなかった。文化部で頑張る高校生を応援することが恩返しになれば」と思い、型紙開発に着手したという。

 型紙は用紙6枚に18のパーツを配置。さらに立体的に見えるよう、洋服の影まで描く凝りようだ。型紙とともに公開している仕様書通りに組み立てると、あら不思議! 初心者でも楽しく立体あさぎちゃんを作ることができる。しかも直立するから驚きだ。

 ツイッターで「ペーパークラフト部」を検索すると、型紙をダウンロードできるURLがつぶやかれている。作って楽しい、飾ってかわいい、立体あさぎちゃんの制作に挑戦してみよう!

 

■グッズも続々登場バッジやお面など多彩

 「あさぎちゃんグッズ」は、どんな物があってどこで入手できるの? こだわり満載の「部門オリジナルあさぎちゃん」も注目だ。

 あさぎちゃんは、佐賀駅改札のデジタルサイネージや県庁エレベーターの液晶パネルなど、あらゆる場所に登場。バッジやお面などバリエーション豊かなグッズがあり、3月にはうちわやクリアファイル第2弾も完成予定という。

 生徒実行委員が出演するイベントでは、ポケットティッシュなどのグッズを配ることがあるという。広報デザイン部会の佐賀北高2年の山口知咲委員長(17)は「かわいいあさぎちゃんに会いに来て」と、今後開く各種イベントをアピール。3月2日のプロ野球オープン戦でもPR活動を予定している。

 部門オリジナルあさぎちゃんは、総合開会式やパレード部門も含めた全25パターンある。碁石の並びにまでこだわった囲碁部門など、芸の細かさにも注目だ。

 ラインであさぎちゃんと友達になって部門名を入力すると、開催情報やオリジナル壁紙が送られてくる。キュートな壁紙を入手しよう!

 

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