旧宅でお披露目された伊東玄朴のモニュメント=神埼市神埼町の伊東玄朴旧宅

新たに設置された田澤義鋪像の除幕式=鹿島市のスカイロード交差点

 肥前さが幕末維新博覧会で佐賀市の中心市街地に設置された「佐賀ゆかりの偉人モニュメント」の“里帰り”披露が始まった。神埼市には近代西洋医学の先駆者伊東玄朴(1800~71年)、鹿島市には「青年団の父」と呼ばれた社会教育家田澤義鋪(よしはる)(1885~1944年)のモニュメントが設置され、地元関係者らが地元出身の偉人の功績に思いを巡らせた。

 肥前さが幕末維新博推進協議会は、博覧会期間中、佐賀市内に「佐賀ゆかりの偉人モニュメント」25体を設置。閉幕後は佐賀市以外が出身地の11体を移設する予定だったが、佐賀のアピールにつながることなどから、9市町が関係する11体を追加で制作して各市町に贈呈することになった。

 伊東玄朴のモニュメントは24日、伊東の「生誕祭」に併せて神埼市神埼町の伊東玄朴旧宅で披露された。除幕式で松本茂幸市長や伊東の子孫らが参加。松本市長は「功績は知識として聞くことができるが、像があることでどういう人だったかを強くイメージできる」と感謝を述べ、末次利明教育長は「顕彰を今後も進めていきたい」と意欲を示した。

 生誕式典には約150人が参加。昨年8月に東京都内で開かれた伊東の足跡をたどる研修会に参加した神埼市内の小中学生からの報告もあった。

 田澤義鋪のモニュメントは25日、JR肥前鹿島駅前のスカイロード交差点に設置された。除幕式には田澤の四男義彦さんや樋口久俊市長や市議、商店街の関係者など約25人が出席して祝った。

 田澤は学びの大切さを説き、学校と無縁だった地方の青年たちに教養を育む機会を設けた。同市の田澤記念館の平野重徳会長があいさつで「偉大な田澤精神をこれからもっと多くの人に知ってもらいたい」と顕彰に向けて期待を込めた。

 このほかの9体についても、各市町に引き渡され、4月にかけて順次披露される。

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