「依存症は回復可能な病気である」と題して講演した肥前精神医療センターの武藤岳夫精神科医長=神埼市

 ギャンブルやアルコールなどの依存症について考える「第12回佐賀アディクションフォーラム」が24日、神埼市の西九州大神埼キャンパスで開かれた。「依存症は回復可能な病気である」と題して、肥前精神医療センターの武藤岳夫精神科医長が講演し、さまざまな依存症の事例などを紹介した。

 武藤医長は「アディクション(嗜癖(しへき))」について、「分かってはいるがやめられない不健康な習慣」と定義。アルコールや薬物などの精神作用物質へのめり込む「物質アディクション」や、ギャンブルやインターネットなどの行動プロセスにのめり込む「プロセスアディクション」などがあると紹介した。

 武藤医長は「全国でアルコール依存症の患者は約107万人と言われているが、治療を受けている人は一握りしかいない」と現状を説明。ギャンブル依存症については「推計で約320万人と言われている。パチンコなどが日常化している日本では深刻な問題だが、医療化しにくく借金の問題として捉えられることが多い」と分析した。

 講演会には依存症の当事者や家族、医療関係者など約210人が聴講した。講演会の後には、依存症当事者の体験談の報告や各自助グループのミーティングもあった。

 

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