シード権を獲得し、新シーズンに挑む権藤可恋=福岡県小郡市のゴルフパートナーT-SHOT小郡店

 「100回打てば100回成功するショットで18ホールを組み立てたい」。女子プロゴルフの権藤可恋(23)=鳥栖市=は、昨年4月のKKT杯バンテリンレディスで自己最高の3位タイと奮闘。その後も安定したゴルフで国内賞金ランキング39位となった。

 2019年シーズンのシード権を獲得し、12月には日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の正会員に認められ、晴れてプロゴルファーになった。

 父一夫さんの影響で10歳からゴルフを始めた。プロを意識したのは小学6年のとき。佐賀新聞の「ボクの夢私の夢」には「プロゴルファーになり、みんなに感動を与えたい」と書いた。テレビの中の緑のコースで輝く選手たちに憧れ、「いつかあの場所に立ってみたい」と夢を描いた。

 高校は強豪の福岡第一へ進学。毎日早朝に鳥栖市の自宅を出発し、ゴルフ漬けの3年間を過ごした。高校を卒業した14年にプロテストを受験したが、あと一歩届かなかった。

 その後は年度ごとの単年登録選手としてツアーに出場しながらプロテストに挑戦したが、3年連続で不合格。同級生のライバルたちが次々と合格していく中、「無理かも」と弱気になるときもあったという。

 転機は18年。LPGAのプロ資格取得の規定変更で、プロテストに通らずとも上位成績でシード権を獲得すればプロとして認められ、翌年のツアー出場が可能になった。一方、19年からは単年登録の制度が廃止されることになった。

 「シード権とプロテストの両方を追いかけて中途半端になるより、どちらかに専念するほうが自分には向いている。もうやるしかない」

 腹をくくり、ツアーでのシード権獲得一本に絞ると、抜群の安定感で前半戦から上位入賞を連発。「どんな場面でも確実なショットを選択することで大きなスコアの乱れがなくなった」。メンタルトレーニングの成果もあり、勝負どころも平常心でスイングできるようになった。

 3月に始まる新シーズンに向け、地元では後援会も立ち上がった。「いい成績を残して周囲の期待に応えたい」と権藤。「次は初優勝」と闘志を燃やす。

 ごんどう・かれん 1995年鳥栖市生まれ。佐賀県アマチュアゴルフ選手権では女子中高生の部で3連覇を含む4度の優勝を経験した。若葉小-香楠中-福岡第一高。右利き。163センチ。

このエントリーをはてなブックマークに追加