唐津市は25日、高齢者や障害者ら自力で避難が難しい「災害弱者」をあらかじめ登録し、災害時に役立てる「避難行動要支援者名簿」に1933人が記載されていなかったと発表した。名簿の基になるシステムのプログラムが誤って設定され、2016年4月のシステム稼働以降の新たな要介護認定者が漏れていた。

 市保健福祉部によると、昨年7月の西日本豪雨で避難した、介護度が要支援1の90代女性の家族から「避難所にクーラーもベッドもなかった」という指摘が今年1月に寄せられた。状況を確認したところ、この女性が名簿に記載されておらず、ミスが判明した。

 システムはRKKコンピューターサービス(熊本市)が構築した。16年4月に運用を開始し、2カ月後、介護認定を受けた人のデータを介護保険システムから取り込むプログラムを改修する際に条件の設定を誤っていた。市は17年9月に疑問点が生じて同社に問い合わせたが、このときは不備は判明しなかった。

 田中士郎保健福祉部長は「幸いにも命に直結するようなことはなかったが、市民に不信感を抱かせる結果となり、深く反省している」と陳謝した。

このエントリーをはてなブックマークに追加