「頑張っている人を応援したい」。その思いで地域おこしの日本酒を造ったプロジェクトメンバー=多久市の温泉保養宿泊施設タクア

 住民主体の地域おこしを掲げ、多久市の市民有志がコメから作り上げてきた日本酒が完成し、23日に市内で開いた蔵開きイベントでお披露目された。取り組みに賛同する市民らが早速、地元の食材を使った料理で酒を酌み交わし、活動を盛り上げた。

 日本酒の販売収益を基金に積み立て、市民活動に役立てるプロジェクト。市内の商工業者やコメ農家、杜氏(とうじ)ら約20人が昨年5月から独自ブランドの酒造りに携わり、この日はサポーター会員約70人が集まった。

 市内の酒蔵、東鶴酒造で仕込んだ大吟醸酒で、地域への愛着も込めて「多久」と名付けた。コメは主食用米のさがびよりを使用。雑味が出ないように低温でじっくりと溶かし、しっかりとした味わいで、華やかな香りが楽しめるという。

 本年度は2千本(720ミリリットル)を造り、1口5千円の会費を支払ったサポーターに贈る。サポーターは170人を超え、市外から入会した人もいる。

 プロジェクトチームの代表を務める会社員、小川三郎さん(38)は「多久で頑張っている人を応援したい。その思いだけでここまで来た。みんな、たくさんの人に助けられている。困っている人を応援したいと思っている。それを形にしていきたい」とあいさつした。

 日本酒やプロジェクトの問い合わせは東鶴酒造、電話0952(76)2421。

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